お墓の種類一覧|形式にこだわらない新しいお墓のスタイルを知ろう!
お墓にはどのような種類があり、それぞれどのように管理するのか気になられている方も多いことでしょう。
本記事では、一般的なお墓の種類と形式にこだわらない新しいスタイルのお墓についてもあわせてご紹介していきます。
一般墓の種類
お墓と聞くと多くの方が「一般墓」を思い浮かべるかと思いますが、一般墓にもさまざまな種類が存在します。
家墓・累代墓
家墓・累代墓は一族が継承していくお墓であり、「継承墓」とも呼ばれています。
墓石表面には「○○家先祖代々之墓」「○○家之墓」などが刻まれ、裏面には故人の名前のほか、没年月日といったものが刻まれています。
最もポピュラーなお墓として知られていますが、近年の少子高齢化・核家族の進行に伴い、「お墓を継承できる人がいない」などの理由から減少傾向にあります。
個人墓
個人墓はその名前の通り、1人だけが埋葬されているお墓です。
お墓の訪問者が居なくとも、墓地の管理者によって供養・管理・整備が行われます。
ただ個人墓の管理は一般的に30年前後の期間となっており、その後は墓石から遺骨が取り出され合祀墓へと移されます。
個人墓は一般的に著名人に多いお墓の種類ではありますが、近年は承継者が不要なお墓として注目されています。
また現代ではさまざまな形状の墓石があったり、好きな言葉を刻むことができたりと、自分好みの墓石を自由に作ることができます。
夫婦墓
夫婦墓は、夫婦2人で眠るお墓です。
夫婦のみで完結するため、両親や子ども、孫が同じお墓に入ることはありません。
「お墓の継承者がいない」「お墓の管理で子どもに負担をかけたくない」という方から人気が集まっています。
家墓と同区画内に建立する場合もあれば、別の区画に建立する場合もあります。
家墓とは別に建立する場合はその分コストがかかってしまうため、注意しましょう。
両家墓
両家墓は夫婦それぞれの家で、代々受け継がれてきたお墓を1つにして埋葬するお墓です。
両家のお墓を別々に受け継ぐことが難しくなった場合などに選ばれることが多いお墓の種類です。
後々トラブルに発展させないためにも、家族や親族とはよく話し合って決定するようにしましょう。
共同墓
共同墓は個別での墓石を建立せず、複数人で1つの墓石を共有するお墓です。
お墓の継承が不要であり、墓石も購入の必要が無いことから費用が抑えやすいというメリットがあります。
ただし見ず知らずの方と一緒に埋葬されることになるため、よく知らない人と一緒にお墓に入ることに抵抗がある場合、こちらのお墓はおすすめできません。
墓石のないお墓や供養方法の種類
一般墓とは異なり、近年では墓石のないお墓や、従来の形に縛られていない新しい供養方法が注目されています。
そんな注目されつつあるお墓や供養方法の種類についてご紹介します。
樹木葬
樹木葬は墓地・霊園に遺骨を埋葬し、樹木や草花を墓標の代わりに故人を弔う供養の方法です。
骨壺から遺骨を取り出して埋葬する方法と、骨壺に遺骨を入れたまま埋葬する方法があります。
最新の調査では、約半数もの人が樹木葬を選ぶというアンケート結果も出ています。
永代供養であるためお墓の承継者が不要であること、お墓の管理が不要であること、宗旨や宗派が問われないこと、費用が比較的リーズナブルであることなどから樹木葬を選ぶ方が増加しています。
また、樹木葬にも用途や埋葬される故人の属性ごとに個人墓・夫婦墓・共同墓などの種類があります。
樹木葬とは?特徴や費用相場、メリット・デメリットまで幅広く解説
※出典:いいお墓「【第15回】お墓の消費者全国実態調査(2024年)霊園・墓地・墓石選びの最新動向」
納骨堂
納骨堂は建物施設の室内に設置されている納骨スペースに、骨壺に入れた遺骨を安置するお墓です。
場所によっては火気厳禁の屋内納骨堂があり、その場合はお線香をあげられないこともあるため注意しましょう。
納骨堂は納骨の方法により、いくつかの種類に分類されます。
ロッカー式納骨堂
ロッカー式納骨堂は、その名の通りコインロッカーに骨壺を納めるような形で、同じサイズ区画に棚が仕切られていて、その場所に納骨します。
マンション式納骨堂
マンション式納骨堂は元々、「自動搬送式納骨堂」と呼ばれていました。
参加者にはICカードが配布され、そのカードを専用センサーにかざすと、自動的に故人の遺骨が入った骨壺が搬送されてくるという仕組みです。
棚式納骨堂
棚式納骨堂はロッカー式納骨堂のような区切りはなく、数段ある棚に故人の遺骨の入った骨壺を並べます。
位牌式納骨堂
位牌式納骨堂は、位牌の下部に設置された納骨スペースに遺骨を納めます。
仏壇式納骨堂
仏壇式納骨堂は、建物屋内に仏壇が並べられており、1つの家ごとにお仏壇を持ちます。
仏壇の下部が納骨スペースになっています。
また厚生労働省による「墓地、埋葬等に関する法律」では、お墓(墓地)と納骨堂は区別して定義されていますが、現代では納骨堂も一時的な利用に限らずお墓的な利用が増加しています。
※出典:厚生労働省「墓地、埋葬等に関する法律(昭和23年5月31日法律第48号)」
散骨
散骨は、海・川・山など許可された場所に粉状にした遺骨を撒く供養方法です。
散骨の種類として「海洋散骨」や「山林散骨」などがありますが、散骨は現在まだごく少数派の供養方法であるため、希望している場合は家族や親族の理解を得ることが大切です。
手元供養
手元供養は遺骨の一部を自宅などの身近なところで保管する供養方法です。
遺骨をパウダー状にして、アクセサリーなどに加工し、身に着ける場合もあります。
「故人を身近に感じていたい」という場合におすすめの供養方法であり、家族の手元で遺骨を保管することができます。
ただしすべての遺骨を手元で保管する必要はないため、家族で相談のうえ、一部を手元供養にし、一部を樹木葬にするという方法もあります。
墓地の種類
墓地や霊園の種類を3つご紹介します。
公営墓地
都道府県・市町村などの自治体が経営主体となって、管理まで行うのが公営墓地です。
寺院墓地・民間墓地と比べると総合的な費用を抑えることができるでしょう。
ただ公共性が高いという特徴から、公営墓地を利用するには「利用する自治体に住んでいる」「遺骨がある」などの条件を満たさなければなりません。
民間墓地
宗教法人や公益法人が経営主体となっているのが、民間墓地です。
公営墓地や寺院墓地に比べると申込の資格や宗教に関する制約などの縛りが少ないため、利用がしやすいという特徴があります。
誰もが利用しやすいよう設備やサービスも充実させている場所が多く、快適に過ごすことができるでしょう。
「海の見える場所で美しい自然に囲まれながら、安らかな時を過ごしたい」という方は、静岡県伊東エリアにある霊園「はなうたガーデン-伊東-」をおすすめします。
伊豆箱根国立公園最大級の樹木葬を行うことができるほか、ペット葬やリゾート葬を行うことも可能です。
寺院墓地
寺院が経営主体・管理ともに行っているのが、寺院墓地です。
寺院の敷地内に僧侶が常駐していることから、安心して墓地の管理を任せることができます。
ただし寺院の宗派によって、埋葬・供養に関する決まりやルールが異なるため、理解し、守る必要があります。
まとめ
本記事では、一般的なお墓の種類と形式にこだわらない新しいスタイルのお墓についてもあわせてご紹介しました。
現在、日本のお墓の形は多様化してきています。
ご自身の家庭の事情・立地・費用などの観点から慎重に考え、総合的に見て満足できるお墓や供養方法を選んでいきましょう。