樹木葬で後悔するのはどんなとき?失敗しないためのポイントも解説
近年、樹木葬が選ばれる理由の一つとして、自然との調和や環境保護が挙げられます。
しかし実際に樹木葬を選んだ後に、後悔するケースというものも存在します。本記事では樹木葬を選んで後悔する具体的なケースと、失敗しないためのポイントもご紹介します。
樹木葬を選んで後悔するケース
近年、環境意識の高まりや自然回帰の考え方から人気を集める樹木葬。しかし、なかには事前の検討が不十分で後悔するケースも見られます。ここでは6つのパターンをご紹介します。
家族や親族の理解を得られなかった
樹木葬は伝統的なお墓に比べると比較的新しい埋葬方法であり、家族や親族の中には「お墓は代々引き継ぐもの」という考えを持つ人もいます。
このため従来のお墓には入らず樹木葬を選ぶことに対して、なかなか理解できないことも珍しくありません。
自分が亡くなった後に家族や親族間でトラブルに発展する可能性もあるため、生前の段階でしっかり話し合っておくことが大切です。
とくに親族の中に強い伝統観を持つ人がいる場合は、納得して気持ち良く見送ってもらうために時間をかけて話し合いましょう。
管理が行き届いていない
樹木葬は美しい景観を売りにした霊園が多いですが、実際に管理が行き届いていない場合、そのメリットを享受できません。
荒れ果てた土地や手入れされていない樹木の周りに埋葬されることになり、美しい花々や木々の近くで眠りたい、という希望を叶えられなくなってしまいます。
霊園によっては「自然に還る」というコンセプトから、樹木が枯れた後にあえて植樹をしないケースも見られるため、事前に管理の方法などを確認しておきましょう。
想定外の費用がかかった
樹木葬をはじめとする永代供養墓では生前契約が可能なケースが多いですが、その分毎年管理費がかかる場合があります。
樹木葬はリーズナブルな費用が魅力の一つですが、初期費用の安さだけで霊園を決めてしまうと、管理費も含めた場合に想定より費用がかかることもあるため注意しましょう。
見積もりを取る際には初期費用に限らず、年間の管理費も含めた全体の費用感を把握しておくことが大切です。
また、メンテナンスなどの追加料金が発生する可能性があるサービスについても確認しておきましょう。
「自然に還りたい」という希望を叶えられなかった
同じ樹木葬でも、埋葬方法は霊園ごとに異なります。
オリジナルの骨壺を採用し、時間とともに自然と一体となれるような方法を提供する霊園もあれば、カロートなどの構造物に遺骨をそのまま埋葬する霊園もあります。
カロートとは、遺骨を安置するスペースのことです。
カロートへの埋葬では、「自然に還りたい」「自然の中で眠りたい」という本来の希望を叶えられないという方も多いでしょう。
契約後に納得できない形で埋葬されることのないように、事前にどのような埋葬方法を採用しているのか確認しましょう。
結婚していないパートナーやペットと一緒に埋葬できなかった
樹木葬は比較的新しい供養の形であり、埋葬に関する従来のルールを採用していない霊園も多いです。
しかし、霊園によってはお墓に入る人の性別や宗教、人種、関係性などに制限を設けているケースもあります。
例えば、婚姻関係にないパートナーやペットと一緒に埋葬してほしいと考えている方は、必ず利用条件を確認しましょう。
檀家になることを要求された
樹木葬は、基本的に「宗旨宗派不問」であり、檀家にならなくても永代供養を受けられます。
しかし、お寺に樹木葬を依頼する場合は、檀家になることを求められることがあるため注意しましょう。
檀家になると、檀家料やお寺への寄付が発生し、供養に関してもお寺のルールに従う必要が生じます。
樹木葬で後悔しないためのポイント
樹木葬は、自然の中で眠ることを願う人々にとって魅力的な選択肢ですが、慎重に選ばなければ後悔を招くこともあります。
ここでは、樹木葬で後悔しないために知っておくべきポイントを整理します。
生前に本人を交えて家族や親族と話し合う
樹木葬での埋葬を希望する場合は、生前にまず家族や親族と話し合いましょう。
自らの意思を直接伝えることで、家族や親族の理解を得やすくなります。
樹木葬には、お墓の管理にかかる遺族の負担を軽減できる、お墓を購入する場合と比べて費用が安価などのメリットがあることを伝えると良いでしょう。
必ず現地見学をする
家族や親族の理解を得られたら、希望する霊園をいくつかピックアップし、必ず現地見学をしましょう。
購入前に現地見学をすることで、イメージのズレを防ぐことができます。
管理が行き届いているか、どのような草花が植えられているのかをチェックし、季節ごとの景観も確認しておくと希望する埋葬を実現しやすくなります。
現地に訪れる際には管理者と直接話をし、今後の管理計画についても詳しく聞くのがおすすめです。
当霊園「はなうたガーデン-伊東-」では、千を超える花々や伊東の美しい景観がみなさまを迎えます。
季節ごとにさまざまな花々の姿を楽しむことができ、「自然に祝福されながら眠る」という樹木葬の醍醐味を味わえます。
全体の費用感や内訳を確認する
費用を確認する際は、初期費用だけでなく、毎年の管理費も含めた見積もりを取ることが重要です。
どのようなサービスが含まれているのか、追加料金が発生することはあるか、などの点もこのタイミングで確認しましょう。
料金体系がわかりやすく、支払う金額が明確な霊園を選ぶことで、後々のトラブル防止に役立ちます。
埋葬方法や利用条件を確認する
霊園を決める際は、費用だけでなく埋葬方法や利用条件も確認しましょう。
「自然に還る」というイメージとの齟齬がないか、同性パートナーやペットとの共葬を考えている場合は、それが可能か、身寄りがいない場合は跡継ぎがいなくても利用できるかなどの点をチェックしておくと安心です。
とくに霊園によっては共葬の条件が厳しい場合があるため、自分の希望を具体的に伝え、実現が可能か確認しましょう。
当霊園では、土に溶けるオリジナルの骨壺を使用し、「自然に還る」という希望を最大限実現できます。
また、LGBTQカップルや友人、内縁関係、ペットなど、すべての人に開かれた自由な霊園となっています。
契約期間を確認する
樹木葬を選ぶ際は、契約期間についても注意が必要です。
霊園によっては短期間で合祀されてしまうケースもあるためです。
当霊園では20年間専用区画に埋葬でき、その後も合祀墓に移されることなく、ご遺骨はそのまま土に還るため、安心してお任せいただけます。
樹木葬で後悔する人は年々減っている
上記のような後悔やトラブルの例はあるものの、他の埋葬方法と比較すると樹木葬を選んで後悔している人は年々減少しています。
お墓を所有している40歳以上の男女に対して実施したアンケート調査では、樹木葬を選択して「後悔したことがない」と回答する人の割合は増え続けています。
このことから、樹木葬がより一般的な選択肢になりつつあるといえるでしょう。
※出典:全国石製品協同組合「「お墓を建てた後に後悔したことに関するアンケート調査」」
樹木葬はどんな人におすすめ?
樹木葬は、以下のような方にとくにおすすめです。
● 「自然の中で眠りたい」という希望がある人
● 跡継ぎがいない、遺族に負担をかけたくない人
● 費用を抑えたい人
● 家族以外の友人やパートナー、ペットと一緒のお墓に入りたい人
興味がある方は、一度樹木葬を提供している霊園に相談してみましょう。
近年は終活の一環として、40代や50代などの若い年齢からお墓を探し始める方も多くいます。
まとめ
本記事では樹木葬を選んで後悔する具体的なケースと、失敗しないためのポイントもご紹介しました。
樹木葬で後悔しないために、まずは事前の調査と家族・親族との話し合いを大切にしましょう。
自分の希望を明確にし、信頼できる霊園を選ぶことが、満足できる最期を迎えるための第一歩となるのです。