樹木葬の生前予約は可能?メリットや手続きの流れを解説
樹木葬は自然の中で眠りたいというコンセプトから、近年多くの方に選ばれている供養の形です。
樹木葬を検討している方のなかには、早いうちから終活を進めており、生前のうちにお墓を契約しておきたいと考える方も多いでしょう。
本記事では樹木葬の生前予約は可能なのか、生前予約に関するメリットや手続きの流れ、注意点についてもご紹介します。
樹木葬は生前予約できる
樹木葬を提供する霊園では、一般的に生前予約が可能です。
樹木葬は、本人の「自然の中で眠りたい」という希望に合わせて選択されることが多いため、生前予約をする方も多くいます。
生前予約は何歳ごろから検討するのが良い?
生前予約は、40~60代から検討するのが理想的です。
お墓はすぐに決まるものではなく、数年から数十年かけて決めるケースも多いため、自分で足を運びやすい年齢のうちに、早めに探し始めるのが良いでしょう。
また、終活の一環としてお墓を探し始めることで、これからの人生をより豊かに過ごすための心の整理にもつながります。
樹木葬を生前予約するメリット
樹木葬の生前予約には多くのメリットがあります。
ここでは、樹木葬を生前予約する具体的なメリットを5つご紹介します。
自分が入るお墓を自分で決められる
樹木葬を生前予約することで、自分が入るお墓を自分の希望で決められます。
もちろん家族や親族に相談する必要はありますが、「思い出の土地で眠りたい」「草花に囲まれた場所を選びたい」「ペットと一緒のお墓に入りたい」などの希望を叶えやすくなるでしょう。
家族の負担を減らせる
もし突然亡くなった場合でも、生前予約をしておけば遺族が慌ててお墓を探す必要がなくなります。
残された家族が故人と別れる時間をゆっくりと確保でき、大切な人を亡くしたことの悲しみに向き合い、心の整理をつけられるでしょう。
また、樹木葬は霊園が遺骨を管理・供養してくれる永代供養が一般的です。
そのため、お墓を継ぐ家族がいない場合や、子どもにお墓の管理で面倒をかけたくない場合にも安心です。
相続税対策になる
お墓の生前予約は相続税対策としても有効です。
相続税の計算において、お墓は資産に含まれないため、生前予約をしておくことで相続財産を減らし、節税につながります。
生前予約をしない場合、遺族は相続税を負担したうえで現金を相続し、さらに費用を捻出してお墓を購入したり、納骨の手続きを行ったりする必要があります。
継承者がいない場合でも無縁墓になる心配がない
通常、樹木葬は霊園側で管理されるため、身寄りがない場合でも無縁墓になる心配がありません。
「お墓を購入しても継承者がいない」と悩んでいる方も、樹木葬を生前予約することで不安を解消できるでしょう。
縁起が良い
自分のお墓を自分で用意することに対して、なかには「不吉」というイメージを持つ方もいるかもしれません。
しかし、実際は生前にお墓を準備することは「寿陵」と呼ばれ、「子孫繁栄を招き、長生きができる」縁起が良い行為とされています。
樹木葬を生前予約する場合の注意点
樹木葬を生前予約する際には、以下のような点に注意しましょう。
事前に家族や親族と話し合っておく
樹木葬は比較的新しい埋葬方法です。
そのため、家族や親族のなかには、先祖代々のお墓に入らないことに納得できない方がいるケースも考えられます。
気持ち良く見送ってもらうためにも、生前予約をする前に話し合いを行い、納得してもらうことが大切です。
とくに伝統的なお墓を望む家族がいる場合は、「なぜ樹木葬を選んだのか」をしっかりと説明し、理解を促しましょう。
家庭の事情などにより、どうしても先祖代々のお墓に入る必要がある場合は、遺骨の一部を樹木葬にする分骨という選択肢もあります。
遺族が行う必要のあることを確認しておく
樹木葬は生前予約を行って完了ではありません。
本人が実際に亡くなった後、霊園と連絡を取り手続きを行うのは遺族です。
そのため、トラブルを防ぐためにも実際に埋葬するタイミングで遺族が何をすれば良いのか事前に確認し、伝えておきましょう。
全体の費用感や内訳を確認する
費用を確認する際は、初期費用だけでなく、毎年の管理費も含めた見積もりを取ることが重要です。
どのようなサービスが含まれているのか、追加料金が発生することはあるか、などの点もこのタイミングで確認しましょう。
料金体系がわかりやすく、支払う金額が明確な霊園を選ぶことで、後々のトラブル防止に役立ちます。
現地見学をする
樹木葬のイメージがつかない人も多いため、気になった霊園がある場合は必ず現地を訪れ、景観や雰囲気を確認しておきましょう。
実際に目で確認することで、自分の希望に合った埋葬が可能かどうかを判断できます。
家族や親族を説得できていない場合には、一緒に訪れるのも良いでしょう。
美しい草花や景観を目にすることで、樹木葬を選んだ理由を理解してもらいやすくなります。
また、現地見学の際には、費用感や手入れが行き届いているかもチェックしておきましょう。
自然の中で眠るという希望を叶えるためにも、とくに自然環境がどのように保たれているかは重要です。
公営墓地の樹木葬は抽選になることがある
墓地には公営墓地・寺院墓地・民間墓地の3つがありますが、公営墓地はとくに費用が安いことから人気が高く、抽選となるケースもあります。
サービスが充実した霊園を選ぶ際には、民間墓地の利用を検討するのがおすすめです。
選択肢を広げることで、自分の希望により合った場所を見つけられる可能性が高まります。
樹木葬を生前予約する場合の流れ
樹木葬の生前予約で自分の希望をしっかりと反映させるには、以下のような手順を踏むとスムーズです。
ここでは、樹木葬の生前予約の手順を4つのステップに分けてご紹介します。
ステップ1. 資料請求や問い合わせを行う
まずは樹木葬を提供している霊園を探し、資料請求や問い合わせを行います。
住まいの近くだけでなく、故郷や思い出の土地での霊園も検討する人が多いです。
この段階で自分が求める条件を明確にしておくと、スムーズに進められます。
霊園の管理状況・費用・アクセスの良さなど、重要なポイントを考慮しながら、複数の霊園に問い合わせをして比較することが成功の鍵です。
ステップ2. 現地を見学する
気に入った霊園が見つかったら、現地訪問をおすすめします。
実際の景観や周囲の環境を確認することで、より具体的なイメージを持つことができます。
数年かけてお墓を探す場合は、季節ごとに霊園を訪れ、草花の変化による景観の移り変わりなどをチェックするのも良いでしょう。
ステップ3. 各霊園を比較検討しプランを決定する
霊園をいくつかピックアップし候補を絞ったら、見積もりを作成してもらい、比較検討を行いましょう。
料金だけでなく、サービス内容やアフターケアについても確認し、自分に最適なプランを選ぶことが重要です。
ステップ4. 生前予約の手続きを行う
契約する霊園が決まったら、生前予約の手続きを行いましょう。
書類や資料を受け取った場合はしっかりと保管しておき、家族が困らないようにしましょう。
手続きに際して不明点がある場合は遠慮せず霊園に問い合わせを行い、納得できるまで確認しておくと安心です。
また、家族にも予約内容を共有しておくことで、いざというときにスムーズに対応できるように準備しておきましょう。
まとめ
本記事では樹木葬の生前予約は可能なのか、生前予約に関するメリットや手続きの流れ、注意点についてもご紹介しました。
樹木葬は生前予約が可能です。
自分が亡くなった後の不安を解消し、家族の負担を軽減するためにも、早いうちから探し始めてみてはいかがでしょうか。
自分の人生を締めくくる場所を納得のいく形で選ぶことが、穏やかな心持ちにつながるはずです。
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